日本人が作る西洋ファンタジーは、世界観が薄っぺらいんでしょうか?
スカイリムやダンジョンシージVSダークソウルやドラゴンズドグマ、、、。
ゲームの構想自体が違いますからね。
海外の場合は世界観から構築され、ゲームストーリーにはまったく関係の無い宗教思想や政治なども手がけます。
エルダースクロールズの場合はシリーズを通して同じ世界観で作られているので、アリーナからスカイリムまで統一した設定がなされています。
日本の場合はキャラクター性を重視しており、ムービーやポリゴン人形劇を前提として世界観が練られます。その為、そのムービーや人形劇に合わせて都合の良い世界観が作られるのです。テイルズオブシリーズなんかが当てはまりますね。ブラスティアやエクスフィアなど。
また、同じタイトルでも次回作などで世界観が変わってしまうので、1タイトルだけの為に世界観を作りこむことがかなり無駄なこととなってしまい、結局、人形劇用のドラマの為に新しい世界観を作ってしまいがちなのです。
日本人でも海外ゲームの様な世界観を作るクリエーターがおり、レベルファイブの松野泰巳氏が世界観から作りこむゲーム作りを行っています。
代表作としてオウガシリーズ(会社移籍により中途半端な状態)やファイナルファンタジーXII(製作途中で入院しまい中途半端な状態)などです。特にファイナルファンタジーXIIやベイグランドストーリー、ファイナルファンタジータクティクスなどのイヴァリースの世界観はまったくゲームとは関係の無い宗教思想や政治、年表も存在しています。
ただ、会社移籍や入院でシリーズが続かないのが難点ですけどね。
そりゃ文化圏が違いますからね。
西洋ファンタジーは、云ってみれば「ヨーロッパ時代劇」です。
歴史・文化・文明・宗教観などを、
よりプリミティブな「中世の西洋世界」という形で、
現代より色濃く描く必要があります。
したがって、基本的に全く異なる文化圏で生きて来た日本人では
根本的に分からない空気感があったりするようです。
こと宗教的な観念においての差異は顕著ですし、
それに根ざした精神性は、それが西洋世界を形作るにも関わらず、
特に理解しがたい部分であると感じます。
たまーに外国の「日本特集」を見たりしますが
(スカパーとかでやってるのです)、
いかにマジメに取材・研究して作られていても、
表面的な文化に対する理解はそれなりであっても、
内面的な理解や精神性において
イマイチ理解されていないと思うことは多々あります。
そういうもんなのでしょう。
日本製のファンタジーはすぐにキャラクターを美化しますからね。哲学すら感じるウルティマシリーズの世界観の深さなどはとても真似できないでしょう。エルダースクロールのようなすばらしい大作も作れないでしょうし。日本製のファンタジーRPGですばらしいのはキングスフィールドぐらい。(これらは全て個人的な意見です)
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